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(2001/05/01)

銭湯における無限サイクルのススメ

公衆浴場、つまり『銭湯』『温泉』といわれる類のものには
何とも言われえぬ魅力を感じる。

あの広々した空間からくる開放感とお風呂に入った時の快感といったら、
経験の無い人には伝えようもない。

私は大学への進学の為に奈良から上京してきた訳であるが、
当時は4畳半、家賃2万8千円の部屋に住んでいて、
当然、銭湯通いであった。

その癖がついてか、
今でも、少し疲れていたりぼーっとしたい時は、
銭湯に行きたくなる。

在学当時、高い高いと思っていた入浴料はそれでも200円代。
今となっては、なんと400円!(東京の話)
ちょっと贅沢なイベント気分である。

最近は『スーパー銭湯』や『日帰り温泉』なるものが増え、
これもまた魅力である。


数年前から月に1・2回、
中鉢洋夫さんというギターリストと二人でスタジオに入り
ドラムとギターでリズム練習をやる日をとっているのだが、
その日は二人とも丸1日空けることにしている。

なぜかと言うと、
4・5時間練習をして汗をかいた後、
サウナとか露天とかが付いた大きな銭湯に行き、
音楽について語り合う・・・・と言えばかっこいいのだが。
実際はボケーっと2時間半くらい
その何とも言えぬ開放感に浸るのだ。

私のお気に入りのサイクルがある。

まずお風呂に入り「クーッ!!」
それからちょっと休憩してサウナに入る。
汗を絞り出し「フーッ!」
ちょっと休憩してから
水風呂へ「ヒィー!!」
この時、真夏の暑い時に水に入ったような快感が走る。
またちょっと休憩。
体が少し冷えてきたら、再びお風呂に入り「クーッ!!」
この時は、寒い冬に外から帰ってきて入る風呂の感じ。

確かにサウナに入っている時は、
喉も渇いたしもう帰ろうと思ってしまうが、
水風呂に入った時点でリセット!
また暖まりたくなるのである。

この「クーッ!!」「フーッ!」「ヒィー!!」
無限ループにハマルとなかなか逃れることができない。
おそるべし!!

この後の「ビールと餃子」、もしくは「ビールと手羽先」の
美味いの美味くないの!!(美味いんですけどね。)
しばらくは言葉も出ない。
練習とお風呂で体の水分を出し切ってるのだから。

なんとも体に良いような悪いような・・・・。

かくして我々の贅沢な一日が終わるのであった。

どこか皆さんがお気に入りの銭湯、もしくは温泉があったら
是非とも教えていただきたい。

その後そこで、2時間以上もマヌケ面してぼーっとしてる人間がいたら、
それはきっと私でしょう。

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