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(2010/1/24)

【モノを創る】 - 映像作品 -

2009年という年は、私にとってまさに「元年」

その最大の出来事は、前回のエッセイでたっぷり書きました。 私の初リーダーアルバムCD「SORA / Kay Hirai」が誕生するお話のことです。

DVD「In his story」

DVD「In his story 〜artworks for the album "SORA"」

一つコトを起こすと、次々に着手したくなるのが私の性格。

CD「SORA」のレコーディング内容を考えている時、 「その制作現場を映像に残しておきたい」と思い立ってしまったのです。 もちろん、CDの制作だけでも大変なことです。反対意見もありました。

でも、ある瞬間の映像って、その時しか撮れないんです。 「あー、やっぱりあの現場はカメラで押さえておきたかったなぁ」と、 後から悔やまないように、ビデオカメラは回すことにしました。

後悔するくらいなら、なりふりかまわず突き進もうとする私の性分は、 たびたび自分を苦しめることになるのですが。。。(苦笑)

カメラ、まわってます

早速、新進気鋭のビデオグラファー、柘植泰人さんに、ライブやレコーディングの 現場やオフショットの数々をビデオカメラに収めてもらいました。

そう言えば、アルバム完成の暁には番組でも応援していただけるとのことで、 テレビ局“日テレG+”さんの取材ビデオカメラも入りました。

カメラ慣れ、つまりカメラが入ることを意識しないメンバーばかりで、 とても自然な映像が撮れました。もちろん演奏にも支障はありません。

景とNAOTO、談笑中

モニターに聴き入る村上と榊原

後日、柘植さんにメイキングシーンをざっと編集してもらったのですが、 どうもピンとこない。テンポある流れや表現したいものが映像から感じられない。

彼にそれを伝え相談したところ「全てがインドア(室内)の映像ばかりで、 場所が変わってもあまりインパクトがないんだと思う」とのこと。なるほど!

そこで、普段よく行く野外の風景を要所要所に入れていくことにしました。 私はメロディを作る時、自然の情景からヒントをもらうことが多いんです。 いつも空を見ているのが好きです。海からもエネルギーをもらいます。 結局、アウトドアでのロケを一日やりました。

その際、私は事前にシナリオを書き、どういった内容にしたいのかを具体的に 柘植さんに伝え、理解してもらいました。さらにCD「SORA」のCo-Producer 島田奈央子さんも加え、3人でコンセプトや構成を練りました。そして、 足りない映像をこれから撮影していこうと。

今回、撮影や編集という点で、勉強になったこと。

  • コンサートDVDのように時間を追って映像が流れるものは、 そのライブ自体にストーリーがあるので作品にしやすい。
  • 映画やドラマのように、最初から脚本がある場合も、 その流れを作るのに必要な映像を撮影していけばいい。 (もちろん撮影自体は大変ですが)
  • でも今回のように、ドキュメンタリー・タッチにしたい場合は特に難しい。 面白い場面がいつ起きるか分からないので、リハーサル、本番、談笑シーンなど、 ずっといろんな角度からカメラを回します。その量は膨大になります。 そこから「どんなカットが使えるか」「どんな流れにするのが面白いか」。 それはそれは、頭フル回転、至難の業です。

その点、柘植さんは素晴らしかったです。 記憶力、映像やBGMに対するセンスなど、 彼にお願いして良かったと何度も思いました。

結果、自分の音楽やアルバム「SORA」への想いを綴る“アウトドア”のシーンと、 メイキングや演奏、オフショット満載の“インドア”のシーンが、 交互というか同時進行するような“構成感”、“ストーリー性”が生まれました。

アウトドアで撮影中

何日か編集作業にも立ち会いましたが、あらめて「映像って深いなー、面白いなー」と。 わたしは小学生、中学生、高校生時代、3回ほど8ミリ映画を作ったことがあります。 脚本、撮影、監督の一人三役。「40代になってもその頃とやってること変わらないな、、」 って思いながらの作業でした。

最終入稿の締め切り日は大変でしたね。 柘植さんは徹夜でラスト・スパート。それに対して、さらに私が細かくリクエスト するもんだから、もう…。しかも、焦ってデータを受け取りに来てくれている プレス会社の人を横に待たせたまま。

皆さん、ごめんなさい。本当にありがとう。

見ていて飽きがこないようにした30分程度の作品ですが、その裏には膨大な時間と エネルギーが秘められているのでした。

映像ってこんなに大変なんだと実感しつつ、 ますます「音楽〜映像まで手掛けた映画」を作りたくなりました。将来の夢です。

DVDのジャケット・デザインは、CD「SORA」と同様に原惇子さんにお願いしました。 このDVDに関しては、原さんと島田さんコンビに大半をお任せしました。 もうすっかり信頼しているからです。 あ、でもジャケットのフォントは今回も私の手書きです。 メモ用紙に筆ペンで書きました!

かくして完成した、DVD映像作品「In his story 〜artworks for the album "SORA"」! CD「SORA」と同時発売。ブライトサンズレコードからの第2弾というわけです。

その様子の一部は、プロモーションビデオでご覧いただけますよ。

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